査定価格

不動産査定について

売主にとっては、高く売りたい とどなたも思うと思います。
テレビ、ラジオ等で良く耳にする車の買取のような場合、数社比較して一番高い所を選べば
一番高く売れたということになります。
不動産の買取に関しましても同じ原理ですが、不動産の仲介に関しましては、高い査定=高く売れた
とはなりません。
査定価格が高ければ、売主にとって、一見高く売ってくれそうと思われます。ここで、ピンとくる方も
いるかと思いますが、高い査定は不動産会社による売主の集客手段と言っても良いかと思います。
市場において、需要と供給の関係で価格は決定されます。相場はこの金額とお伝えできても、正確に
この物件がいくらで売れるとはやってみないと、だれもわかりません。

査定価格はどのように出されるか。ここをご理解いただくことで上記の内容の理解が深まると思います。
査定価格は不動産査定マニュアルというものを利用して、「成約事例比較法」に基づいて算出される
のが、一般的です。
簡易的に説明しますと、最近その物件の近隣で成約した(売れた)物件(成約事例)と売却しようとする
物件を比較して、マニュアル記載の点数評価をしていき、その点数の差で、査定価格を導きます。
例えば、成約事例物件が、北道路ですと、0点 査定物件が南道路ですと5点といった感じで、
そういった項目が多数有り結果として事例物件が100点 査定物件が105点と出た場合、
5%高く査定物件が算出されるといった具合です。

成約事例物件をどれを選択するかによって、また、点数評価もどれを選択(点数)にするかによって
査定者によって、差はどうしても出てきます。査定者(不動産会社)によって、金額が異なるのは
この理由からです。
北道路と南道路の物件の差はだれでも点数付けできますが、点数項目の中には、騒音とか、建物の状況
などといった部分もあります。
建物のキレイさは、人ぞれぞれ感じ方も違いますし、このまま使えると思う人もいれば、リフォームが必要
という人もいます。 感覚的な部分です。

また、騒音についても、国道沿いはだれがみても騒音有りになりますが、住宅地の中でも、その前面道路が
抜け道になっていたら、騒音有りになると私は思います。
地元で無い査定者(不動産会社)は地図上で住宅地の中だから静かだと点数評価すれば、そこで差が生まれます。

結論として、査定価格は不動産会社(担当者)によって、差がでるのはシステム上やむ得ないですが、その価格が
一番高ければ良い訳ではないということです。

単に査定額の差を見るのではなく、その査定の根拠があるのか否かを確認し、査定価格をご理解の上で、
進められてはいかがでしょうか。
その上で、これくらい高い金額から売りたいということでしたら、少しでも高く売れるように努力させてただきます。

 

 

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